小説考察 | 南の雑記

小説の冒頭

小説の冒頭を読み比べて読みやすく入りやすい小説とはいりにくい小説の違いとは何だろうと思いました。

何冊か読み比べてみて、私が個人的にすんなりはいりやすいなと思った文章は、音や情景が具体的に述べられているものでした。想像しやすいものの具体名称が述べられているものが想像しやすく読みやすかったです。

それに比べて、読みにくいというか読みたいと思えなかった小説の冒頭を作者の考え、思想が登場人物のセリフに投影して述べられていたものです。
具体的すぎる考えがしっくりこないというかおしつけがましく感じるというか、自分とは違うなとすぐに思ってしまい入り込めず、そのあとも自分とは違うなと思える文章が書かれているのだろうと思うと読みたくなくなりました。

具体的な音や情景などは、読み手の想像力をふくらませ、
具体的な思想、考えはおしつけられることにより読み手の思考を止めるのではないかと思いました。
あくまでも私自身の感想ですが。

普遍的なことを書くことにより想像の幅が広がるのでしょうか。

あとは、句読点の使い方は関係あるのか少し調べてみたいです。
昔の小説よりも現代小説の方が一文の長さが短くなっているようです。
具体的に数値を出している資料を見たことがあります。

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